〜2006年度  スロ−ガン 〜


理事長所信

理 事 長 所 信

2006年度 社団法人磐田青年会議所

第43代理事長  竹田 正樹

『はじめに』

 私達社団法人磐田青年会議所は、1964年に創立されて以来今年で43年目を迎えようとしています。これまで42年間という歳月が流れていく中には、高度成長期を続けてきた日本の経済に第4次中東戦争による突然のオイルショックや、地価の高騰、株価の上昇によりバブル経済膨張、そして崩壊、核家族化に伴い少子高齢化、デジタル化、合併問題、平成の大不況など、様々な時代背景がありました。その様な中で先輩諸兄の方々が、「明るい豊かなまちづくり」という変わらぬ信念を抱き、常に時代のニーズを察知しながら、気概を持って活動を繰り拡げてまいりました。私達は、この代々受け継がれてきた信念と、地域と共に歩んできた42年間の重みと責任を今一度噛み締めて、更に輝きを増した魅力溢れる青年会議所として活動していかなければいけません。多くの地域の人達や諸先輩方に敬意を表すると共に、現役メンバーである私達にはこれを約束し、実現させる義務があるはずです。

『出会い』

 私達は、この世に生まれて、親兄弟や親族と出会い、学校での先生や同級生や先輩・後輩、仕事仲間、遊び友達、本当に様々な出会いがあります。生涯のパートナーとの出会いから家庭を持ち、産まれてくる子供達との出会いもあります。この人と人との出会いは、自分自身の財産でもあり、人生を大きく変えてしまうほどの力も持っています。人との出会いだけでなく、相手が物であったり場所であったり新たな知識や見解との出会いもあります。私達が青年会議所を卒業するまでの約40年間の人生の中でどれだけ出会うことが出来るでしょうか。より多くの出会いを求める為に何事にも積極的に取組む事によって、より多くの財産を身に付けることが出来る筈です。しかしながら出会いとは、待っていても向こうからやって来るものではなく、じっと殻の中に閉じ篭っていてはそのチャンスも限られてしまいます。人は生きていくうえで、日々成長し続ける生き物です。そして、成長に関して言えばこれで終わりというゴールはありません。この終わりの無いゴールに少しでも近づく為に、もっと積極的に且つ貪欲に行動し、出会いというチャンスを導き出さなくてはなりません。そして、そこから得た人脈と知識と経験を地域リーダーとなって発信しながら、青年経済人として地域経済の発展や、まちづくりの為にも活用し、更には次世代の地域リーダーと成り得る人達に繋げる為に、新たな出会いをしていくのです。そして、これは私達青年会議所メンバーの中だけでなく、まだまだそのチャンスに巡り合っていない地域のリーダーと成り得る青年を少しでも多く発掘していかなければなりません。青年会議所の会員拡大活動というものは、見ず知らずの他人に対して、もしかしたら青年会議所という存在さえ知らなかったり、批判的な情報だけを固定概念として持っている人に対しても、青年会議所の活動や意義を伝えて理解して頂かなければなりません。これは、私達自身が青年会議所の魅力を充分に感じ、揺ぎ無い価値を確信し、本当に好きでなければ人に伝えることは出来ません。本当に心の篭った言葉であれば、きっと人の気持ちは動く筈です。人前で緊張しながらも話をしたり、自分の想いを正確に相手に伝えたり、少しでも無駄の無い様に時間を有効に使わなければならなかったりと、自己を成長させる為のチャンスでもあります。近年、全国的に見ても会員が減少し、私達の地域においても一時期に比べれば、約半数の会員数となっています。例え拡大活動を行っていくのに困難な状況であっても、時代に即した新しい拡大方法を常に模索し、私達自身が日々邁進していけば、必ず多くの新しい出会いがやってくる事でしょう。

『青年経済人』

 私達は青年会議所に所属しているのと同時に青年経済人として活動しています。平成の大不況といわれてから、景気の回復がなかなか見込めない近年において、赤字企業が全体の約7割と言われています。「不況だから、」「周りもみんな厳しいから、」この様な言葉を良く耳にします。これは、自分は頑張っているのにという事をアピールしているのか、自己防衛として体裁を保つ為の言葉なのかはわかりませんが、他力本願中心の考えでは例え景気が回復しても、企業としての成長は見込めないのではないでしょうか。私達は、如何なる状況の中にあっても、経営内容、人材育成等、地域の模範となる様な企業として発展させ、地域に貢献していかなければならない責務を負っていると感じます。これまで青年会議所活動の中で、時間の有効活用方法、人の動かし方、事業の進め方、話し方聞き方等、自己成長の糧として吸収出来る事は沢山あります。しかし、若いメンバーの比率が高まっている現在では、青年会議所のメリットを上手に吸収し、活用出来る様になるまでには、やはりそれなりの経験と時間を要します。もっと判り易く、もっと直接的に全メンバーに理解し吸収してもらう為にも、更に一歩踏み込んだ事業を展開し、全てのメンバーが成長する為のチャンスを投げ掛けます。そして、メンバー自身がこのチャンスを最大限活用し、魅力ある企業を創り上げ、魅力ある青年経済人として地域に貢献する事によって私達のまちは活性化し、魅力溢れるまちとなるでしょう。

『価値』

 「豊かな生活の実現と快適で活力ある地域の創造」を目指し立ち上げられた磐田青年会議所は、諸先輩方の夢と行動力によって、数々の偉大な功績と歴史を創り上げてきました。そして2005年には約10年来活動されてきた諸先輩方の夢の一つが、新「磐田市」という形として実現しました。もちろん、この新「磐田市」という枠組みを創ることが夢だったわけでありません。本当の意味での新「磐田市」とは、言うまでも無くそこに住む地域住民が共生し、これからの自分達の地域を真剣に考え、融和し、共にまちづくりを行っていくことです。今後、私達青年会議所メンバーが真の合併を実現させてこそ、今まで築きあげられてきたものが初めて価値あるものとして実現されるのです。この一大事業を始めとして、私達が青年会議所メンバーとして、個人として、やらなければならないことはまだまだ山積みのはずです。家族、会社、青年会議所、仲間など、私達が日々生活をしていくうえでも様々な枠組みがあります。これらの中のどれをとっても枠組みが完成すれば終わりというものは一つも無い筈です。例えば、会社という枠組みをとってみても、起業して会社という組織を創り、形が整えばそれで終わりではないはずです。人材育成、コスト削減、品質の向上など、常に真剣に取り組み、創造意欲を持ち続け、利益を生み出し、地域に貢献していくことでその価値が生まれてきます。損得や、優劣を自分で決め付けて活動範囲を自ら制限してしまったりするのではなく、各々の枠においてその価値を見出し、常に向上させる意欲を持ち続けることこそが肝心であり、その姿勢こそが“まちづくり”であり、“ひとづくり”です。

『魅力』

創立当初から「明るい豊かなまちづくり」を目指して輝き続けてきた“志高き青年の集団”が近年、かつての輝きを失いつつあるような気もします。現在の経済状況の中、「こんな時代に・・・」「会社がこんな状況なのに・・・」「もっと余裕があれば・・・」など青年会議所に対して、家族や会社、周りの人達から色々な声が聞えてくることがあるでしょう。時には、現役メンバーである私達自身でさえも心が揺らいでしまう時があります。これは、経済状況だけが原因なのではなく、私達青年会議所の輝きが薄れ、現役メンバーにとってさえ魅力が薄らいできているのではないでしょうか。事業を企画・運営するにおいても、何の為に、誰の為に、何をするのか。ましてや参加する人が、どう感じ受け止めるのかを考えなければならないのに、それを疎かにし、ただ単に事業をこなし私達自身が事業を終えた達成感に満足し、本質を見落してしまうことがあるのではないでしょうか。事業だけでなく青年会議所活動においても同じです。活動・運動の一つ一つについて理解をしなくてはいけません。公益法人とは、組織とは、理事とは、青年会議所とは何かということを青年会議所全メンバーが理解しなくてはならない事だと考えます。継続事業にしても通年通り行うのでなく、今一度、何の為に行うのか、何故行うのかを考える事によりどうするべきか、どうしなければならないのかが見えてくる筈です。そして、全メンバーが一丸となり、本来の目的に向かって邁進し始めた時、メンバー一人ひとりが素晴らしい輝きを放ち出します。そして、その輝きはきっと、魅力あるJCを創り上げ、魅力溢れる地域を創造してくれることでしょう。

『子供たち』

少子化問題が深刻化し、核家族化が進んだ現代において教育というものの重要性が増している様に感じます。まだ、拡大家族が当たり前の頃、家庭には常に人と人との触れ合いがあり、会話や遊び、大人の姿勢を常に身近に感じる事が出来て必然と家庭の中で教育というものがなされていた筈です。核家族化が進み子供達に勉強も含め、道徳やこのまちの素晴らしさ、魅力を教えてあげられるのは、私達だけなのではないでしょうか。学校任せ、他人任せでは子供達は誰からも教えて貰えず、人生を試行錯誤しながら歩んでいかなくてはなりません。そこに戸惑いや憤りを感じた子供達の中には無気力・無関心など、世間や大人との間に壁を感じてしまう可能性すらあります。子供は親の背中を見て育つとも言います。しかし、近年では子供達を抱えている親の世代は、まだまだ自己研磨しながら仕事に没頭し社会に貢献しなければならない世代でもあり、子供と共有する時間も制約してしまっているのが現状です。その制約ある時間の中で、子供達と如何に濃く触れ合い、如何に伝えていくかという事が私達大人としての課題でもあります。「明るい豊かなまちづくり」を目指す為には、「明るく豊かな心を持つ子供達」が必要不可欠です。私達青年会議所としてこの貴重な財産でもある子供達に対して、生涯心に残る思い出と、成長の糧となる様なきっかけを投げ掛けてあげる必要があります。また子供達を取り巻く環境についても深く関わっていかなければならないと考えます。そして、子供達が豊かな心を育み明るく歩み続けていく事が出来れば、きっと明るい豊かなまちが誕生する筈です。

『改革』

 42年間という歳月の中で、常に時代の先を見つめ、その時代に必要なものを投げ掛けてきた青年会議所活動は、外部だけに視野を広げるのではなく、内部に関しても直視して、時代に即した青年会議所として活動を続けていかなければなりません。昨今ではメンバー数の減少に伴い、経験年数の浅い現役メンバーの比率も増えてきました。「あの頃は人数も多く、予算もあり、多くの充実した活動が出来たが、今は個人の負担を減らす為に、事業など減らした方が良いのではないか。」という言葉も耳にする事があります。勿論、何の成長も無く、こなしているだけの事業では意味がありません。だからといってただ事業を減らせば良いという訳では無い筈です。経験というものの大切さは諸先輩方から積極的にアドバイスを頂きながら受け継ぎ、これまでの事業の進め方や活動の仕方などは多くの資料を参考にして、常に前向きに考えながら模索していけば、きっと更に素晴らしい活動や、事業を達成していく事が出来る筈です。そして社団法人磐田青年会議所は、これまで42年間続いてきた様に、今年で終わりではありません。今後の活動にも活かせる様に、若いメンバーの意識改革にも積極的に取り組んでいかなくてはなりません。経験豊富なメンバーの知識、若いメンバーのパワーが共鳴すれば、無限に拡がる素晴らしいものが創り出せる筈です。

『終りに

 社団法人磐田青年会議所とは、地域や行政が創っている団体ではありません。誰かが活動や事業を展開してくれている訳でもありません。私達自身が参加し、悩み、行動する事によって創られている団体です。今、自分がこの青年会議所に在籍している事をもっと幸せに感じ、その喜びを噛締めて下さい。そして私達が創り上げる青年会議所の魅力を“まち”に“ひと”に発信する事が出来れば、それは必ず伝わり、私達のまちは魅力溢れる地域として輝きを放つ事でしょう。



Q1:JCとは?
社会に奉仕する心やさしき人の集い、自己啓発に努める心強き人の集い、仲間とともに生きる心広き人の集い、そして・・・市民運動の旗手。
Q2:JCって何の略?
JUNIOR CHAMBER  junior=年少者、年下の者 chamber=会議室、議会
Q3:JCって何をやっているの?
明るい豊かなまちをつくるための運動を企画、実行しています。たくさんの友達をつくっています。自分たちの資質や能力を高めるためのトレーニングをしています。
Q4:JCってどんな人の集まり?
職業をもっている20歳以上40歳以下の人。磐田市・豊田町・福田町・竜洋町の1市3町に事業所を持つ青年経済人の集まり。企業経営者やサラリーマン、専門職者などさまざまな職業に従事する人。
Q5:JCって楽しい?
仲間とワイワイ懇談会を催すことも楽しいが、仲間とまちづくり運動を企画し、実行し、そして達成したときの瞬間が一番楽しい。すてきなまちができたときがきっと楽しいでしょう。
Q6:JCってどんな組織なの?
日本JC 全国のJCをとりまとめている。総会員数約45、000名。各JCから代表者が出向するという形で日本JCに所属する。
東海地区協議会 静岡県・愛知県・三重県・岐阜県の4県で構成される組織。
静岡ブロック協議会 静岡県内に22のJCがあり、そのとりまとめをする。
磐田JC 磐田市及びその周辺をエリアとした会員数59名。(平成17年12月現在)